曲名はケイト・ブッシュ~Running Up That Hill~(神秘の丘)
Netflixで大人気のドラマ「ストレンジャーシングス〜未知の世界〜」シーズン4で「ヴェクナ」に狙われたマックスでしたが、ナンシーとロビンが精神病院に収監されている「ヴィクター・クリール」からヴェクナ関連の事件の話を聞き「お気に入りの音楽を聴く」という防衛策を導き出したため一度目の襲撃から難を逃れました。
その曲はイギリスのシンガーソングライター、ケイト・ブッシュのRunning Up That Hillという曲です。
1985年発売の「Hounds of love」というアルバムに収録されています。
ストレンジャーシングスの劇中で使われいるという理由から、さまざまなチャートで現在急上昇しています。
この曲が登場した経緯
義兄ビリーの墓の前で手紙(おそらく遺書)を読み上げている時にヴェクナは襲ってきました。
一緒に行動していたスティーブとルーカスは宙に浮かぶ彼女に対してどうするともできずに狼狽えていました。
ダスティンは無線でナンシーとロビンに助けを求めます。
ナンシーとロビンはヴェクナ関連の殺人事件の生存者「ヴィクター・クリール」から事件の話を聞き出し「お気に入りの音楽を聴く」というのがヴェクナに対して有効であると導き出し、それをダスティンに伝えて恋人であるルーカスがこの曲を見つけて難を逃れました。
なぜこの曲なのか?
シーズン3で義兄であるビリーを「マインドフレイヤー」に目の前で殺害されたが、ただ見ているだけしかできなかったマックス。
シーズン4ではそんなビリーの死から立ち直れず終始塞ぎ込んだ様子だったマックス。恋人関係だったルーカスとも別れて次第に仲間たちからも離れつつありました。
そんな弱っているマックスの心に漬け込んだのが本作の大ボスである「ヴェクナ」でした。
マックスがビリーの死を乗り越えられないのは、心のどこかで「死んでほしい」と思っていたからでした。
そんな罪悪感が彼女の精神を追い詰めていきました。
この曲の歌詞を読むとそんな彼女の罪悪感を共感しているように聞こえます。
歌詞はこちら(一部を和訳)
あのね、もしできるなら
神様にお願いしてお互いの体と心を
入れ替えてもらいたい
そうすれば今頃は
あの道でも
あの丘でも
あのビルディングでも
駆け上がれるはずだから
もし願いさえ叶うなら
わざと相手を傷つけるつもりなんか
ちっともないのに
実際は銃で撃つように
ひどいことを相手にしてる
ただ気づいていないけど自分だって
やっぱりすごく傷ついている
お互いの心の中で
雷鳴が轟くように
気持ちがひどく乱れている
マックスがビリーに対する罪悪感から、「入れ替えてもらいたい」という願いが重なっています。
また「丘を駆け上がれる」はルーカスや仲間達がマックスを助けにきている姿とも捉えることができます。
マックスはどうなった?
一度目のヴェクナ襲撃ではなんとか逃れることができました。
しかしマックスは標的は自分であって、他の人を危険に晒すことはできないともう一度ヴェクナに接触しました。
戦いの末一度は命を落としたマックスでしたが、エル(イレブン)の力で一命は取り留めました。しかし意識は戻らずエルが心の中に入り込んでもマックスの姿は見えませんでした。
ヴェクナ(ワン)も倒し切れておらず、ホーキンスには大きく異世界へのゲートが開いてしまいました。
シーズン5では最終決戦の様子が描かれると思います。
ウィルとジョナサン、ジムとジョイスもホーキンスに戻ってきました。仲間全員で戦うのか、新たな仲間が増えるのか。気になるところではありますが、マックスもその中に加わって戦ってくれることを期待します。
ちなみにシーズン5の撮影は2023年で公開はおそらく2024年になるだろうとジム・ホッパー役のデヴィット・ハーバーがコメントしているそうです。
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